【コードバンの特徴】世界でもっとも美しい革

コードバンの特徴

コードバンの特徴1

コードバンとは?

馬のお尻から採れる希少価値の高い皮から作られる最高級皮革。

お尻の皮なら良いというわけではなく、外側の分厚い皮を削り、その奥にあるコードバン層と言われるたった2ミリほどの厚さの皮を採取して使用します。

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コードバンの様々な呼び名

コードバンはその希少性の高さ、質の高さ、複雑な採取方法から様々な呼び名があります。

キングオブレザー・・・まさに「革の王様」の呼び名にふさわしい独特の光沢感と重厚な質感があります。

革の宝石・・・馬のお尻のとても丈夫な分厚い皮に守られた、わずか2ミリのコードバン層を慎重に削り出す採取方法が、まるで宝石採掘に似ていることからこう呼ばれます。

革のダイヤモンド・・・採取方法が宝石採掘に似ていることに加え、コードバン特有の硬質な素材感と高い硬度が、宝石の中でも異質の硬度を持ち希少価値がとても高いダイヤモンドにたとえられています。

幻の革・・・コードバンが世界で初めて発見されたのはいつか、誰がどのようにして発見したのか、その起源はまったく解明されておらず、さらにその希少性から入手することがとても困難であり幻の革と呼ばれることもあります。

コードバンの耐久性

革のダイヤモンドと呼ばれるようにかなり丈夫で硬質な革でありますが、なんと一般的な牛革の約3倍の硬さと言われています。

他の革と比べ、その繊維の緻密さから汚れや傷が付きにくいという特徴もコードバンの王者たるゆえんです。

コードバンは一般的な革と比べ、繊維の状態が全く違う特殊な革です。普通革と言えばいろんな方向に繊維が走っていますが、コードバンの場合同じ方向に繊維が揃って走っています。(それがコードバン特有の艶を出しています。)

たとえば一般的な革は、表面がゆがみ、いわゆる「浮き」と呼ばれる状態になることがありますが、コードバンがその状態になることはありません。逆に、部位や加工の仕方が悪ければその繊維の特徴から、革が裂けてしまうことがあるそうです。一般的な革が裂けるということは私は聞いたことがありません。

もちろん、丁寧に扱っていれば何十年も使うことのできる耐久性のある革で、裂ける心配をする必要はありません。ただコードバンは絶対的な強さがあると、よく勘違いされることが多いのですが、そうじゃないんだよということを知っておいてください。

コードバンの質感、肌触り

繊維がきめ細かく、非常になめらかでしっとりとした質感です。

そして使うほどに革がなじみ、コードバン特有の上品な光沢と色合いを楽しむことができます。

コードバンの弱点

希少価値が高く、質も最高級のコードバンですがもちろん弱点もあります。

とにかく水分に弱いことです。他の革も水分に弱いものが多いですが、コードバンも同じように、水に濡れてしまうとシミになってしまう可能性があります。

もし雨などに濡れてしまった場合は、すぐに拭き取る必要があります。鞄に入れた小銭入れなら、雨でも傘をさしていればそうそう濡れる心配はないかと思いますが、それでも雨の日は注意して使用したいものです。

私はあまりおすすめしませんが、気になる方は専用の防水スプレーで保護しておくのもいいかもしれません。その場合、必ず革専用の防水スプレーを使用しましょう。そして使用する場合は端の見えにくい場所で試してから全体にかけるのが良いかと思います。その際、液だれしないよう垂直に持ち、十分離してスプレーするのがコツです。

おすすめはココマイスターが公式でおすすめしているコロニルのウォーターストップスプレーです。高級皮革を専門に扱うココマイスターが公式におすすめしている商品ですから、安心して使うことができます。

(※追記 なぜ防水スプレーをおすすめしないのかとお問い合せをいただきました。革製品、特に水染めコードバンは水にとても弱いです。防水スプレーももちろん水分です。スプレーをすることにより色むらができてしまうこともありますし、本来のエイジングとは違った色艶になる可能性もあります。それが楽しみな人ももちろんいますが、私はどちらかというと革本来のエイジングを楽しみたいと思っているので、防水スプレーで色艶が変わってしまうのを恐れています(必ず変わると言いきっているわけではありません。)。そもそも水に濡れなければいいだけの話ですし、濡れてシミになってしまってもそれはそれでいい思い出なんじゃないかというのが私の考え方です。一番のメンテナンスは、日々使うことです。おすすめはしませんが、防水スプレーすることを反対しているわけではありません。)

コードバンの仕上げの種類

コードバンの特徴2

コードバンに限らず革製品は加工の仕上げにいくつか種類があります。

一昔前までは、コードバンと言えば水染めが一般的でしたが、仕上げ加工技術の発達により様々な仕上げ方法が生み出されています。

仕上げ加工は少しマニアックな話になってしまうのですが、仕上げ加工の種類によって革の特徴が全く違ったものになりますので、革の特徴を解説するには避けて通れない道なのであります。

主な仕上げ加工の種類は5種類。水染め・ナチュラル・オイル・ロウ引き・顔料染めです。

水染めコードバン

水染め仕上げはコードバンの持つ艶感を最大限に引き出す仕上げ加工で、現在、コードバンに最もふさわしい仕上げ加工と言われています。

コードバンの透明感のある表情や革本来の色むら感を残し、その美しさを存分に楽しむことができます。

デメリットとして、非常に水に弱いです。他の仕上げ加工の中でも一番水に弱いのがこの水染めコードバン。水分が革についてしまったらすぐに拭き取らないといけませんし、すぐに拭き取ったとしてもシミになってしまう可能性があります。

しかしそれを考慮しても断然、魅力のほうが勝る仕上げ加工と言えるでしょう。

コードバンの特徴3

ナチュラルコードバン

艶出し加工のみで余計な染色をしないのがこのナチュラル仕上げ。革本来の味が一番良く出ており、使えば使うほど飴色に変化するエイジングは世界に一つだけの革になります。

色の変化が一番大きいのが特徴で、革本来の色艶が飴色に美しく変化します。

コードバンの特徴4

オイルコードバン

その名の通り、オイルを革の繊維にたっぷりと浸透させる加工法です。

コードバンの丈夫さを残しつつ、オイルによってしなやかになった革はとてもしっとりとした肌触りで、すぐに手になじんでくれます。

最初は少しマットな感じかなと思わせる表情ですが、使ううちにコードバン本来の艶、光沢を放ち、コードバンをこれでもかというぐらい堪能できる仕上げ加工です。

オイルコードバン独特の重厚感は一度手にするとやみつきになります。

コードバンの特徴5

ロウ引きコードバン

蜜蝋を革の繊維に浸透させる加工法です。ロウ引き加工と言えば英国伝統ブライドルレザーと言えるほど、本来ロウ引き加工はブライドルレザーの十八番なのですが、近年新しい試みとしてロウ引きコードバンが流行しています。

新品の状態では繊維に染み込んだロウが、表面にブルームと呼ばれる白い粉となって美しく吹き出しています。これは気になる方は簡単に拭き取ることができ、そのまま使用しても問題はありません。

特徴として、コードバン本来の艶感が少し薄れてしまうのですが、他の加工法に比べ少しだけ水に強くなっています。とはいえ濡れることが弱点であることに変わりはありません。

しかしながら使い込むうちににじみ出てくるロウ引きコードバンの光沢は素晴らしいの一言です。

コードバンの特徴6

顔料染めコードバン

着色剤として顔料を使用する仕上げ加工。

どちらかというと革の上から塗っているという感じで、加工というよりはお化粧をしているとよく言われたりします。その革本来の良い部分も悪い部分も全て隠してしまいます。

そのためエイジングもほとんどせず、革を楽しむには不向きな加工法です。

ただ、新品は綺麗な艶がかかり、革の持つ傷なども見えないので、質の良くない革でも綺麗に見えます。コードバンは分厚い皮に守られた綺麗な皮で、そもそも傷が少ないので隠す必要はないのですが・・・。

他の仕上げ加工と違い技術的にも簡単ということもあり、価格的には安く抑えられていることが多いです。

一番のデメリットとして、顔料染めは摩擦にとても弱く、使っているうちにひび割れてしまったりします。何年も使っているとボロボロになってしまうので、革を楽しみたい方は顔料染めの製品はやめておいたほうが無難かもしれません。

私がおすすめしているブランドでは、コードバンを顔料染めしているところはないのですが、鞄やベルトなどでよく見かけることがあります。

コードバンのお手入れ・メンテナンスの方法

本革専用保護クリーム

基本的なメンテナンスの方法はこちら「本革小銭入れのメンテナンス方法」をご覧ください。

コードバンに限らず革製品の一番のメンテナンスの方法は日々使うことです。

そして1ヶ月に1度、ブラシでホコリを落とし、やわらかい布で優しく拭いてあげましょう。

これで十分なんですが、革が毛羽立ってきたり、乾燥してきた場合は、専用クリームで保湿してあげてください。その場合、必ずブラシで軽くホコリを落としてからクリームを塗りましょう。

本当にこれだけなのですが、もっとこだわりたい方のためにポイントを解説したいと思います。

コードバン特有の繊維を意識する

コードバンは他の革と違い、繊維が一定方向に走っています。布で拭くときやブラッシングをするときはその繊維の方向にそってお手入れしてあげることが大事です。

コードバンのお手入れをするタイミングも、その繊維を見て判断すると良いかもしれません。繊維が毛羽立ってきたときや、繊維がざらついてきたときはクリームを塗ってあげましょう。

傷がついてしまった場合

傷がついてしまったら、それも革の味だと諦めるのが一番良いです。オイル加工なら自然と消えてしまうかもしれません。もしくは指で軽くさすってあげると消えることもあります。

クリームを塗ると消えることもありますが、あまりおすすめしません。というのも、革が乾燥しているときはクリームを塗ってあげることは良いことですが、そうでない場合、クリームの塗りすぎになってしまい、コードバンの色艶が薄れてしまったり、さらには色むらやシミの原因にもつながります。

防水スプレーについて

コードバンの特徴として、非常に水に弱いことがあげられますが、水から守るために防水スプレーをしたいという方もいらっしゃるかと思います。しかしコードバンを使うなら、なるべく防水スプレーは使わないほうが良いと思います。ブランドによっては「使わないでください」とまで言っているところもあります。

防水スプレーも水分ですから、シミになったりすることがあるのですね。

仕上げ加工の中でも水に対する強さが変わってきます。水染め>ナチュラル>オイル>ロウ引きの順番で、水染めが一番水に弱く、ロウ引きがこの中では一番水に強くなります。

オイルやロウ引きでもおすすめはしませんが、防水スプレーをどうしてもしておきたいという方は参考にしてみてください。

メンテナンス用品

  • 毛先が柔らかい山羊毛のブラシ

    ・毛先が柔らかい山羊毛のブラシ

  • 本革専用の保湿クリーム

    ・本革専用の保湿クリーム

  • 柔らかい布

    ・柔らかい布

布に関しては男性用シャツの切れ端など、柔らかく傷がつかないものなら大丈夫です。おすすめはココマイスター公式がおすすめしているコロニルのメンテナンス用品。以下のリンクから公式ホームページで購入できます。

本革専用メンテナンス用品

メンテナンスのポイントまとめ

  • ・一番のメンテナンスは日々使うこと
  • ・基本はブラッシングと空拭き
  • ・濡れたらすぐに拭く
  • ・メンテナンスし過ぎない
  • ・コードバン特有の繊維の方向を意識する
  • ・毛羽立ってきたらクリームを塗る
  • ・乾燥してきたらクリームを塗る
  • ・クリームは塗りすぎない。塗る時もなるべく薄く
  • ・傷はなるべく放置する
  • ・防水スプレーはなるべくかけない
  • ・ひたすら優しく丁寧に、愛を込めて

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コードバンは本革の中でも間違いなく最上級の本革なので、もし手に入れたのなら気持ちを込めて大事に使い、自分だけのコードバンに仕上げましょう!